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 Astro Berlin TV-Tachar 50mm f1.5
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo

製造メーカー:Astro-Gesellschaft Bielicke & Co
設計者:Willy F Bielicke
製造番号:68217
製造年:1960々
特許番号:DE440229、US1540752
特許申請日:1924/02/25
レンズ構成:4群4枚 スピーディック型(推定)
重量:390g
最小絞り値:f16
絞り枚数:16枚
最短距離:45cm
マウント:ライカスクリューマウント(宮崎光学による)
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Lens Impression

このレンズの情報はほとんどありません。CRT画面撮影用と考えられますが、その割にはバックフォーカスが普通に数センチあるところが、他のCRT用レンズとは印象が異なります。レンズ名称のとおり、TVカメラに使用されたのでしょうか。

描写は2つの大きな特徴があります。一つは、ピント部分の切れ味のよいシャープさです。作例でも確認いただけると思います。
もう一つは、ボケの特徴で、ピント部のシャープさからは想像しにくい非点収差の強いボケを示します。予想ではもう少し2線ボケとコマ収差によるボケをイメージしていたのですが、見事に外れました。
レンズ構成は不明ですが、ダブルガウスではなさそうですね。

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非常に珍しいレンズであるが、焦点距離は、35mm、50mm、75mm、100mmなどが確認できる。外観は一般撮影も可能な絞り・ヘリコイドが装備されているものがほとんどで、一部それらのない映写専用と思しきものも見られる。
このことから、Tvタハーレンズは、蛍光管撮影のように固定されて一定の露出で撮影するような場面ではなく、移動して被写体に焦点を合わせつつ使用されてものと考えられ、名称からすると、当時のImage Orthicon管TVカメラに装着されていた可能性が考えられる。

TVタハーは○○タハーと名の付くAstro Berlin製レンズの中でもかなり後期に分類されるレンズであり、単純にSpeedic類似のタハー型と結論付けることはできない。構成図も公開されていない。したがって、LEDライトの反射光によって推定することとする。
反射光の数は前群が6つ、後群が2つである。これにより想定されるのは、通常タハーレンズの4枚構成の中央に入ることが多い絞り羽が、3群と4群の間に設置されている可能性。もう1つはエルノスター型で構成されている可能性である。ライトを移動させながら反射光の動きを観察すると、Tvタハーでのライトの動きとエルノスターの動きではかなり印象が異なる。一方パンタハーの動きにはそれほど違和感を感じない。このことから、Tvタハーの構成はいわゆるタハーと同じで絞り位置が移動したものと推定するが、前玉の曲率、最後部の直径などパンタハーとは大きく異なる部分もあり、特定は難しい。

 Photos with Astro Pan Tachar 50mm
 
2015
Kita Ikebukuro
(北池袋)
 

普段あまり行くことのない北池袋エリアを散策しました。
何があるというわけではないのですが、懐かしい雰囲気を感じさせてくれるところでした。
レンズの描写はシャープさと多少崩れた非点収差と思われるボケの組み合わせが面白く、
立体感のある描写が得られました。

I walked around Kita Ikebukuro area where I was quite strager.
That area has nothing special actually, but I felt a kind of nostalgic atomosphere.
Its description shows interesting combination of sharpness and bokeh from astigmatism which let me feel
more three dimensional impression.